PQC、桑原、鴻池運輸がアパレル商品の検品、修整、輸送の一貫サービスを開始

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年03月17日

バングラデシュでアパレル商品の検品を行う、地場企業パシフィック・クオリティー・コントロールセンター(PQC)、修整を強みとする桑原、輸送サービスを実施する鴻池運輸が新会社INREXバングラデシュを設立し、2月27日に開所式を開催した。

会社名のINREXは、「検品」を意味する「Inspection」、修整を意味する「Repair」、輸送を指す「Express」の頭文字を取ったもの。これまでは、バングラデシュからアパレル商品を調達する際、検品、修整、輸送は別々に手配する必要があったが、INREXは検品から輸送までの一貫サービスを展開する。また、バングラデシュ国内だけでなく、輸出先である日本国内の物流との連携も可能となり、輸出から輸入まで一元手配できることが強みだ。

製品の検品はPQCで日産20万枚の対応が可能、修整は桑原が20人体制で対応する。物流は鴻池運輸の海外ネットワークを利用し、全世界への輸出入が可能で、各社の強みを総合したサービスとなる。

INREX代表取締役社長兼PQC代表取締役社長のアクタル・ザマン氏は「社名のとおり3社の強みを生かし、縫製業だけでなく、次世代産業においても貢献していきたい」としている。また、桑原代表取締役社長の桑原英寿氏は「会社の設立が目的ではなく、今後お客様方のニーズに応えられて初めてINREXバングラデシュの存在意義が認められる」、鴻池運輸海外統括本部長の上野山和希氏は「本件のノウハウはASEANを中心としたほかの地域でも活用していきたい」と、今後の同社のビジネスに対する意気込みと期待を語っている。

写真 開所式に登壇した(左から)桑原社長(桑原)、アクタル・ザマン社長(INREX)、上野山本部長(鴻池運輸)、ムハンマド・モニルザマン社長(KONOIKE-EURO)(INREX提供)

開所式に登壇した(左から)桑原社長(桑原)、アクタル・ザマン社長(INREX)、上野山本部長(鴻池運輸)、ムハンマド・モニルザマン社長(KONOIKE-EURO)(INREX提供)

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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