コロンビアでも新型コロナ感染者を確認、日本含む9カ国からの渡航者に検疫措置を強化

(コロンビア)

ボゴタ発

2020年03月11日

コロンビア保健・社会保障省は3月6日、国内で初の新型コロナウイルス感染者が首都ボゴタで確認されたと発表した。19歳の女性で、留学先のイタリアから2月26日に帰国後、3月2日に医療機関で検査を受けたところ、陽性とわかった。女性に症状は無く、自宅待機となっている。3月9日には、スペインから帰国した50歳の女性と、同じくスペインから帰国した34歳の男性の感染が新たに確認され、国内での感染者は3人となった。女性は自宅待機、男性は医療施設で予防的隔離措置が取られる。

政府は専用電話とスマホ用アプリの導入を発表

国内で初の感染者が確認されたことを受け、政府は新型コロナウイルス関連情報の提供を目的に、無料の専用電話の導入とスマートフォン用のアプリ「コロナップ(CoronApp)」を発表した。アプリでは、新型コロナウイルスの基本情報に加えて、感染を予防するためのアドバイスやGPS機能を利用して近くの病院や薬局の情報を入手することができる。国立衛生研究所に自分の健康状態を報告できる機能もある。

入国管理局は、日本を含む9カ国(中国、韓国、イタリア、イラン、エクアドル、米国、スペインおよびドイツ)に14日以内に滞在歴のある渡航者について、入国時に検疫を行っている。コロンビアに入国しようとする者は、到着前に同局のウェブサイト上外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの質問票、または到着地の空港などで配布される質問票のいずれかに回答することが求められている。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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