ラタム航空とデルタ航空、マイレージの互換サービス契約を締結

(チリ)

サンティアゴ発

2020年03月12日

チリのラタム航空は2月27日、米国デルタ航空とのマイレージの互換サービスの契約締結を発表した。2020年4月1日から、ラタム航空のマイレージサービスであるラタムパス(LATAM Pass)のメンバーは、デルタ航空が運行する世界300以上の航空便においてマイルを取得し、使用することが可能となり、デルタスカイマイルのメンバーもラタム航空が運航する5大陸26カ国145の航空便において、同様のサービスが受けられる。

デルタ航空は、2019年12月にラタム航空の株式20%を19億4,100万ドルで取得し、両社は南北アメリカ全体をカバーする戦略的パートナーシップを提携している。この提携により、ラタム航空は2020年5月1日付で航空連合ワンワールド(OW)から離脱すると発表したが、離脱後も同連合に加盟する航空会社(ブリティッシュエアウェイズ、キャセイパシフィック航空、日本航空を含む11社)との既存の提携内容(注)が維持されるように取り組んでいると、自社ウェブサイトにおいて発表している。一方で、アメリカン航空との提携に関しては、2020年4月29日をもってフリークエント・フライヤー特典契約とVIPラウンジへの相互アクセスを終了すると発表されている。

なお、ラタム航空は、チリのラン航空とブラジルのタム航空が2012年に合併して創設された航空会社だ。

(注)既存の運航ルートの維持や、VIPラウンジへのアクセス、マイルの相互互換などが含まれる。

(岡戸美澪)

(チリ)

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