新型コロナウイルス感染拡大を受け、対応に追われる在カナダ日系企業

(カナダ)

トロント発

2020年03月25日

新型コロナウイルス感染拡大を受け、カナダ国内の日系企業も対応に追われている。3月15~18日にジェトロが聞き取りを行ったカナダ各地の日系製造・販売・小売12社の動きをまとめた。

サプライチェーンへの影響については、中国からの原料・商品輸入に頼る企業からは、輸入品の到着遅延や中国の工場での生産停止を受け代替品で対応するなどの回答があった。また、北米内での調達については、現時点では影響はないものの、航空機の便数の減便少により、予定通りに輸送できなくなる可能性があるといった声も聞かれた。カナダと米国は不要不急の渡航制限措置に合意しており(2020年3月19日記事参照)、航空各社はとも運行便数を減らしている。

今後の販売見通しについては、製造業では景気の先行き不透明感から発注が延期されている、客足が遠のいており生産停止を決めたといった声が聞かれた。卸売・小売では、オンタリオ州やブリティッシュ・コロンビア州などでの非常事態宣言(2020年3月19日記事参照)による外出自粛、飲食店営業制限を受けて、実店舗を閉め、オンライン販売に集約する企業も出始めている。こうした販売見通し悪化に伴うサプライチェーンの見直しについては、大多数の企業が現時点では分からないと回答した。

さらに、労務管理の面では、連邦政府、州政府などからさまざまな発表が行われるので、その対応に終始している、両政府が在宅勤務を推奨したので、可能な社員については在宅勤務を行っている、といった声などが聞かれた。

(酒井拓司、飯田洋子)

(カナダ)

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