ケニアで初の新型コロナウイルス感染者を確認、入国制限など実施

(ケニア)

ナイロビ発

2020年03月18日

ケニア保健省は3月12日、5日に英国経由で米国から帰国した27歳女性のケニア人が新型コロナウイルスに感染していると確認した(公式発表は13日)。さらに、感染者と接触のあった27人を検査したところ、15日、新たに2人が陽性と判明した。3人はナイロビのケニヤッタ国立病院で隔離治療に入っている。

立て続けに3例の感染を確認したウフル・ケニヤッタ大統領は15日、緊急会見を開き、新しい措置外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。会見から48時間以内の17日以降、新型コロナウイルスの感染事例が確認されているすべての国からの入国が停止となる。入国を認めるのはケニア国民と有効な居住許可を保持する外国人のみとし、渡航歴に応じ14日間の自主的隔離措置もしくはケニア政府が指定する隔離施設で必要な検査を受けることとした。この措置は、3月15日から30日間または国家緊急対応委員会が定める日まで有効だ。

加えてケニヤッタ大統領は、政府関係機関および民間企業に従業員の在宅勤務を奨励し、出勤は必要最低限に留めるよう要請した。現金取り扱い時の感染リスク軽減を目的に、キャッシュレス決済を推奨、通信会社や銀行にモバイルマネーやカードの決済コストを措置期間中は下げるよう呼び掛けた。小中学校は3月16日から休校、寄宿学校は3月18日までに、大学や研究機関は3月20日までに閉鎖となる。

(久保唯香)

(ケニア)

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