米イリノイ州、小規模企業向けに9,000万ドル超の緊急支援発表

(米国)

シカゴ発

2020年03月27日

米国イリノイ州のJ.B.プリツカー州知事は3月25日、新型コロナウイルス対策として小規模企業向けの緊急支援策外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。総額は9,000万ドル以上となる。概要は以下のとおり。

  1. 小規模企業向け低金利融資(予算額6,000万ドル):州政府が融資団体および銀行協会と協力して融資基金を創設。シカゴ市外の全産業の小規模企業(従業員数50人未満、2019年収益300万ドル未満)を対象に最大5万ドルを低利で融資。申請期限は3月27日まで。
  2. イリノイ州南西部の小規模企業向け補助金(予算額2,000万ドル):シカゴ市南西部郊外・地方の従業員50人未満の企業を対象とし、運転資金を支援するため、地方自治体と協力して最大2万5,000ドルの補助金を交付。申請は地方自治体(市、村、郡など)を通じて行う。申請期限は3月27日まで。
  3. サービス産業向け緊急支援(予算額1,400万ドル):サービス産業の企業の給与支払いや賃料などの運営資金を支援するためにレストラン、バー、ホテルを対象に補助金を交付。レストランおよびバーには最大2万5,000ドル、ホテルには最大5万ドルを補助する。申請期間は4月1日午後5時までで、抽選により補助金交付対象者を決定する。結果は4月4日に対象者に通知される。

イリノイレストラン協会の代表兼最高経営責任者(CEO)のサム・トヤ氏はこの措置に対し、「州政府の迅速な補助金プログラムの設立に感謝するとともに、州内の2万5,000店以上の飲食店とその従業員のために、連邦レベルでの経済救済措置を提言したい」と述べた。

前記の3つの支援の申請応募はDepartment of Commerce and Economic Opportunity (DCEO)のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで受け付ける。

(大土萌子)

(米国)

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