新型コロナウイルス感染拡大の5カ国からの入国を一時的に停止

(トルコ)

イスタンブール発

2020年03月04日

トルコのファフレッティン・コジャ保健相は3月2日、新型コロナウイルス(COVID-19)の国内感染防止策として、中国、イランに加え、イラクと韓国、イタリアとの旅客機の運航を全て停止し、イランとイラクとの国境ゲートを一時的に封鎖したと発表した。コジャ保健相は、直近14日以内に上記5カ国に渡航歴のある人は14日間自宅で待機し、必要に応じて病院に行くよう要請した。

トルコが陸の国境で接するイラク、イラン、ジョージアとの国境ゲート7カ所に野外病院を設置し、トルコに再入国するトルコ人の健康診断を行っている。また、在イスタンブール日本総領事館が3日にウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲載した情報によると、上記5カ国に渡航歴のある外国人(日本人を含む)に対して、搭乗拒否や欧州経由などによるトルコ行き飛行機への搭乗を拒否するなどのケースが発生しているもようだ。

コジャ保健相は「イランから来た140人のうち、野外病院での診断結果で感染が陽性と判断された者はいないが、コムとマシュハドを訪問した64人は14日間隔離し、コムとマシュハドを訪問しなかった残りの76人は自宅で待機することになる」と発表した。この76人に対しては、医師が毎日2回、自宅を訪問して健康診断を行う。

(エライ・バシュ)

(トルコ)

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