米CDC、50人以上が集まるイベントをキャンセル・延期するよう勧告

(米国)

ニューヨーク発

2020年03月18日

米疾病予防管理センター(CDC)は3月15日、50人以上が参加する米国内のイベントの主催者や主催会社に対し、イベントをキャンセルするか、開催を8週間延期することを勧めるガイダンス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。

該当するイベントの例として、カンファレンス、フェスティバル、パレード、コンサート、スポーツイベント、結婚式などを含む集会が挙げられており、ビジネスのみならず、個人の主催も該当する。対応策として、可能であればイベントをテレビやラジオ、オンラインなどに切り替えることを勧めている。なお、学校や会社など、日頃から大人数で集まるものは例外としている。

50人以下のイベントでも、高齢者や疾病のある人への対応を整えていること、石鹸を使った20秒以上の手洗いまたはアルコール分60%以上の消毒液で手を清潔に保つことを参加者へ遵守してもらうこと、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)を取ることが整っているものに限り、実施可能としている。

CDCは、大規模イベントに参加する旅行者が地域社会へ新型コロナウイルスの感染を広めるとしている。その上で、50人以上のイベントを見送ることにより、地域社会へウイルスが入り込むのを防ぎ、既に感染者がいる場合も、最小限にとどめることが出来るとしている。

なお、トランプ米大統領は3月16日に発表した「感染拡大を遅らせるための15日間」では、今後15日間は、10人以上の集会自粛を求めている(2020年3月17日記事参照)。

(吉田奈津絵)

(米国)

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