コロンビア政府、4月13日までの強制自宅待機措置を発令

(コロンビア)

ボゴタ発

2020年03月26日

イバン・ドゥケ大統領は3月20日、3月25日午前0時から4月13日午前0時までの19日間、国内全土で強制自宅待機措置を実施すると発表した。フェルナンド・ルイス保健・社会保障相は、最初の感染者確認から3~4週目にかけて感染者が急増する時期であり、この時期に全土で移動制限を実施することの重要性を訴えた(「ラ・レプブリカ」紙3月22日)。

22日付で施行された法令第457号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、強制自宅待機期間中、34の例外に該当する場合外出が認められている。主な事由は以下のとおり。なお違反者には、4年~8年の禁錮刑や罰金が課される。

  • 医療サービス従事者
  • 食料品、医薬品など生活必需品の購入(各世帯1人まで外出可能)
  • 未成年、高齢者、身障者などに対する補助や介護
  • 医薬品や関連消耗品の製造および流通従事者
  • 食料品や飲料および同中間財の製造および流通従事者
  • 農林水産品の生産、収穫、輸出入、流通従事者
  • 新型コロナウイルス(COVID-19)対策に従事する国家公務員および外交官
  • Eコマース関連のコールセンターおよびデータ処理センター従事者
  • 警備サービス、清掃サービス従事者
  • 水道、電気、ガス、燃料供給、ごみ収集、通信業務従事者
  • その他不可抗力による事由など

政府はまた、18日に発表した経済対策10項目に関し(2020年3月19日記事参照)、料金未払いで給水が停止された世帯への救済措置ついては、既に8万6,500世帯への給水を再開したことを報告したほか、3月25日と4月6日に低所得高齢者への補助金支給、4月8日に低所得層の約100万世帯への付加価値税還元を実施する計画であることを発表した。

国内の新型コロナウイルス感染者は3月24日時点で378人に達し、感染拡大が加速している。ほとんどが海外から持ち込まれたケース、およびその濃厚接触者による感染だが、感染経路が明確でないケースも23件ある。

なお3月23日から30日間、全ての国際線の到着および国内での国際線乗り継ぎが禁止されているほか、強制自宅待機期間は国内線の運航も全便停止される。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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