新型コロナウイルスで入国者数17%減少、国内便にも影響

(フィリピン)

マニラ発

2020年03月03日

フィリピンのマニラ国際空港公団(MIAA)は、中国の春節初日の1月25日から2月17日までの期間にマニラ国際空港(NAIA)に到着、入国した人数は135万2,692人となり、前年同期の162万4,698人より16.7%減少し、同期間中にNAIAを発着した航空便の便数は22%減少したと発表した。2月19日付の「ビジネスワールド」ほか地元各紙が報じた。

MIAAは、中国からの入国者について、新型コロナウイルスの水際対策を強化したことが入国者数の減少につながったと説明した。フィリピン入国管理局(BI)は1月28日付で一時的に中国人への到着ビザの発給を停止、その後2月1日に中国国外で初の死亡例がフィリピン国内で確認されたことを受けて2月2日、中国全ての地域からフィリピンを訪問する外国人(中国人を含む)について、フィリピンに永住権を持つ外国人を除き、入国を禁止する措置を発動してきた。

MIAAは、新型コロナウイルスの影響は海外からの入国者数だけではなく、国内便の搭乗者数にも及んでいるとし、1月25日から2月17日までのNAIAを発着する国内便の搭乗者数は140万6,876人で、前年同期の145万6,705人より3.4%減少したとした。

(坂田和仁)

(フィリピン)

ビジネス短信 52f675dff94e5de9