タミル・ナドゥ州政府が州境の閉鎖を発表

(インド)

チェンナイ発

2020年03月25日

タミル・ナドゥ(TN)州政府は3月20日、隣接するアンドラ・プラデシュ(AP)州、カルナータカ州およびケララ州との州境を、3月21日から31日まで閉鎖すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のための措置で、緊急車両、食料や燃料などの生活必需品の輸送、緊急の用事がある個人は、通行が認められる。これにより、物資の輸送や人の往来が大幅に制限されることになり、市民生活に大きな影響が出ると見られる。また、日系企業が集積するAP州最南端のスリ・シティ工業団地では、TN州から通勤する従業員が多いだけでなく、貨物輸送などにTN州の空港や港湾を使用しているため、当該措置が長期化すれば、企業活動に支障をきたす可能性がある。

州政府、感染拡大防止に向け対策を強化

インド政府はこれまで、全ての国の渡航者に対する観光・商用などのビザの無効化、国境での人や貨物の移動制限、3月22日から1週間の国際線が着陸することの禁止、外出自粛の要請、病院や薬局など不可欠なサービスを除く全ての施設の閉鎖の勧告および鉄道やバスなど公共交通機関のサービス停止など、さまざまな感染予防策を講じている。

これに加えTN州政府は、一部の感染が拡大している国に渡航歴がある者への28日間(中央政府の措置は14日間)の隔離待機措置、州境の閉鎖といった中央政府よりも厳しい措置を複数実施。インド保健・家庭福祉省によると、TN州の感染者数は3月23日午前9時の時点で9人(回復者1人を含む)となっているものの、州内で感染拡大の兆候が見られることや、他州で感染者数が増加していることなどが、対策強化の背景にあると見られる。インド全体の感染者数は、同時点で回復者を含め390人となっている。

(坂根良平)

(インド)

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