アエロフロート、欧州と中央アジアの各一部への運航を段階的に停止

(ロシア、欧州、ウズベキスタン、カザフスタン)

欧州ロシアCIS課

2020年03月23日

ロシアのアエロフロートは3月16日、モスクワから欧州11カ国の首都へのフライト(往復)を一時的に停止すると発表した。13日の新型コロナウイルス感染拡大防止政府対策本部会議の決定に基づいた連邦運輸省の指示を受けたもの。対象となるのは、プラハ(チェコ)、コペンハーゲン(デンマーク)、オスロ(ノルウェー)、キシナウ(モルドバ)、ビリニュス(リトアニア)、ワルシャワ(ポーランド)、タリン(エストニア)、リガ(ラトビア)、ウィーン(オーストリア)、ベオグラード(セルビア)、リュブリャナ(スロベニア)。 また、中央アジア諸国の首都のうち、タシケント(ウズベキスタン)、ヌルスルタン(カザフスタン)へのフライトも一時運行停止となる。

その他の都市では、フランクフルト、ミュンヘン(ドイツ)、テッサロニキ(ギリシア)、バルセロナ(スペイン)、チューリッヒ(スイス)、ブハラ、サマルカンド(ウズベキスタン)、アルマトイ(カザフスタン)なども対象。

この運航制限は3月16日から24日にかけて段階的に導入され、都市によって異なるが、最長で4月23日まで継続される予定。詳しい運行情報は公式ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます公式ソーシャルメディアアカウント外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

また、サンクトペテルブルクからウィーン、プラハ、ジュネーブ、ラルナカ(キプロス)など欧州諸国へのアエロフロートSUコードで運航されるロシア航空の定期便は、3月16日から完全に運行停止となる。乗客にはモスクワ経由の代替便を提供する。

アエロフロートはキャンセル便の払い戻しなどに応じる。キャンセル便の航空券(5月31日までに予約されたもの)を保有する乗客と、出発地や目的地または乗り継ぎ国による各種規制(入国、出国、トランジットの禁止、検疫、ビザなし入国の禁止、発行済みビザの無効化など)の影響を受ける乗客は、以下のいずれかの対応を選択できる。a.チケットの有効期間にかかわらず、12月31日までに購入元で全額の払い戻しを受ける。b.追加料金なしで出発日を変更(1回限り)。ただし、出発地、目的地、クラスの変更はなし。c.12月31日までのアエロフロート全便へのルートおよび出発日の無料変更。ただし、差額運賃の追加料金の発生あり。

また、ロシア鉄道は、同じく新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月13日から順次、国際旅客列車の運行を一時的に見合わせると発表した(表参照)。

表 ロシアとの間で運行停止となる国際旅客列車(2020年3月18日時点)

リトアニアのビリニュス、キャヤナ、キバルタイ各駅では、乗客の乗降が一時的に停止されるが、カリーニングラード州への往復は対象外。今後、特別な指示があるまで運行停止は継続される。キャンセルとなった列車の未使用チケットは、追加料金なく払い戻し可能。

(秋塲美恵子)

(ロシア、欧州、ウズベキスタン、カザフスタン)

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