政策金利を過去最低の0.25%に引き下げ、新型コロナウイルスの影響に対処

(ニュージーランド)

オークランド発

2020年03月26日

ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行に相当)は3月15日、政策金融委員会の臨時会合を開催し、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を0.75ポイント引き下げ、過去最低の0.25%とすることを決定した。改定は17日に実行され、同委員会は少なくとも12カ月は同金利を維持する見込みを示した。

政策金融委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済状況の急速な悪化に対応するべく協議した結果、さらなる金融刺激策が必要であると判断した。また、今後12カ月間は、0.25%の金利を維持すると明確化することで、金融関係者に対しこの間は、マイナス金利にしないことをアピールしたかたちだ。

グラント・ロバートソン財務相はOCRの引き下げを歓迎している。金融政策に加えて、同相は3月19日、財政的支援として121億ニュージーランド・ドル(約7,865億円、NZドル、1NZドル=約65円)の経済対策を発表している。

(奥貴史)

(ニュージーランド)

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