ニュージーランド航空、成田~オークランド間の運休を発表

(ニュージーランド)

オークランド発

2020年03月18日

ニュージーランド航空は3月16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月30日から6月30日まで、成田~オークランド間の路線の運休を発表した。同便は季節運航を除き、日本とニュージーランドを結ぶ唯一の直行便として運行されている。季節運航(2019年10月25日から2020年4月5日まで週3便)されている大阪~オークランド便の運休発表は現在のところない。

同社は今後数カ月で長距離運航の運用を85%削減するとしており、オーストラリアとの航路は80%削減、国内線は30%削減を予定している。オークランドを結ぶ路線の運休が予定されているのは、成田のほか、シカゴ、サンフランシスコ、ヒューストン、ブエノスアイレス、バンクーバー、ホノルル、デンパサール、台北で、既に運休している上海、ソウル便を加えると10都市を超える。また、国内線については減便が予定されるものの、ルート自体の運休予定はない。

同社では人員整理の可能性もでてきた。現地報道によれば、ニュージーランド航空パイロット協会(NZALPA)のアンドリュー・リドリング会長は、「ニュージーランド航空では30%の人員削減(約3,500人)が見込まれているほか、予測不能な状況から当初の60億ニュージーランド・ドル(約3,900億円、NZドル、1NZドル=約65円)の収益見込みが、10億NZドル(約650億円)に減っても驚きはない」としている。

(奥貴史)

(ニュージーランド)

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