広東省、新型コロナウイルスの逆流入を警戒、水際対策強化

(中国)

広州発

2020年03月25日

中国の広東省衛生健康委員会の公表によると、3月20日午前0時時点で、広東省の新型コロナウイルスの累計感染者は1,392人(うち、外国からの入国者は42人)となった。過去14日間の現地発病者はゼロ、過去19日間に他省から流入した新規感染者もゼロだったが、外国からの入国者の新規感染者数が3月19日だけで14人に上ったことが注目されている。

広東省政府は3月18日、外国からの感染逆流を予防するための水際措置について記者会見を行い、商務庁の符永革副庁長は、入国に当たって「健康申告書」を事実に基づいて記入し、発熱、倦怠(けんたい)感、呼吸困難などの症状や、14日以内の感染多発国・地域の滞在歴や患者との接触歴について申告が必要な点や、故意の隠蔽(いんぺい)や虚偽記載は法的責任を負う場合があることをあらためて強調した。

広州白雲空港の発表によると、3月19日に到着した国際便は28便、乗客は4,000人を超えたという。外国から帰国する中国人留学生と乗り継ぎ目的の乗客が大半を占めている。

大勢の入国者によって空港が混雑することを避けると同時に、広州白雲空港での水際対策を強化するため、3月19日には、広州市政府は広州白雲空港で入国者を4色に分類して対応する分類基準を発表した。その後、現場の実情に合わせて、3月24日には4色から2色の分類へと変更し、手続きを簡素化した(「南方日報」、3月24日)。これによると、航空便の到着後約3時間で入国手続きを完了させることを目指している(添付資料参照)。

(盧真)

(中国)

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