ウズオートとフォルクスワーゲン、小型商用車生産・販売で協力

(ウズベキスタン、ドイツ、ロシア)

タシケント発

2020年03月16日

ウズベキスタンの自動車製造大手ウズオート・モータースを所有するウズアフトサノアト(ウズベキスタン自動車産業公社)は3月4日、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)のロシア法人「フォルクスワーゲン・グループ・ルス」との間で、商用車の生産・販売の協力に関する覚書を締結した。

ウズアフトサノアトの発表によると、生産・販売されるのはVWの小型商用車「キャディ」で、貨物輸送用と7人乗りのファミリーカーの2つのタイプを想定。VWは、2020年内のできるだけ早い時期にウズベキスタンで生産開始の予定だが、具体的な投資額などは明らかにしていない。最終的な生産台数は年間2万台で、将来的にVWグループの別車種の生産・販売の可能性もあるという。

自動車生産は首都タシケントと第2の都市サマルカンドの間にあるジザク州の特別経済区で行われる。この経済区にはプジョー・シトロエン・グループ(PSA)とウズアフトサノアトの合弁事業のために建設された工場建屋がある。3月6日にはウズアフトサノアトがPSAとの合弁事業構想が終了したことを公式にメディアに認めているため、この建屋が今回のVWグループとの事業に利用されるとみられている。

写真 ジザク州の経済特区にあるウズアフトサノアトとPSAとの合弁事業向け建屋(2019年9月、ジェトロ撮影)

ジザク州の経済特区にあるウズアフトサノアトとPSAとの合弁事業向け建屋(2019年9月、ジェトロ撮影)

(高橋淳)

(ウズベキスタン、ドイツ、ロシア)

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