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カナダ食品見本市「RCショー」開催、環境配慮・個人化・選択と集中がキーワード

(カナダ)

トロント発

2020年03月16日

カナダで最大の食品見本市「RCショー」が3月1~3日にトロントで開催された。75回目を迎え、来場者は約2万人、出展ブランドは1,100を超えた。会場のエナケア・センターでは、190人以上のスピーカーによるトークセッションやセミナーが開催され、多くで立見客も出るほどににぎわった。

カナダの飲食業大手5社の経営陣が今後のレストラン展望について語ったセッションでは、環境配慮と個人化(パーソナライゼーション)、選択と集中がキーワードとなった。バーガーキングやティムホートンズ(ドーナッツ)、ポパイズ・ルイジアナ・キッチン(フライドチキン)などのブランドを持つレストラン・ブランズ・インターナショナル(RBI)のCCOダンカン・フルトン氏は、インセンティブを付けることで環境配慮を顧客に促すことも可能だとコメントした。例えば、ティムホートンズでは紙コップの端をめくると当たりが出るくじ引きキャンペーンを定期的に行っているが、紙コップを使わず容器を持参した顧客にはインターネット上でくじを行い、その当選確率を紙コップのものより上げることで、紙コップの使用を抑制する試みを検討しているという。また、スターバックスのエグゼクティブ・バイス・プレジデント(EVP)のマイク・コンウェイ氏は、顧客の好みに合わせてカスタマイズした17万種類以上のドリンクを提供していることを例に挙げ、顧客一人一人に特化した対応(パーソナライゼーション)でブランドを強化していくとした。他方、ジャック・アスターズ・バー・アンド・グリルなどのレストランチェーンを展開するサー・コープ最高経営責任者(CEO)のピーター・フォウラー氏は、メニューがあふれている中、特定の商品を特定の時間に限定して提供したり、競合の激しい地域では、ほかのレストランにはない自社唯一の商品を持つなど、選択と集中によってプレミアムを作り出すことが生き残りにつながると語った。

写真 カナダを代表する外食ブランド経営陣の話に聞き入る聴衆(ジェトロ撮影)

カナダを代表する外食ブランド経営陣の話に聞き入る聴衆(ジェトロ撮影)

なお、カナダでは3月3日時点で新型コロナウイルス感染者は30人を記録し、トロント市でも9人の感染が確認されていたが、見本市開催時点では、大規模展示会などの開催自粛といった状況には至っておらず、会場の混み具合も例年並みの印象だった。

(飯田洋子)

(カナダ)

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