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武田薬品、中南米7カ国での医薬品18製品の事業を譲渡

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年03月10日

武田薬品工業は3月2日、ブラジルとメキシコ、アルゼンチン、コロンビア、エクアドル、パナマ、ペルーの中南米7カ国における一般用医薬品と医療用医薬品18製品のポートフォリオ(製品・事業)をイぺラ・ファルマ(Hypera Pharma)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに譲渡する契約を締結したことを発表した。譲渡額は8億2,500万ドル。

両社は製造供給契約も締結しており、武田薬品は引き続き、上記18製品を継続してイペラ・ファルマに供給する。譲渡は2020年後半に完了する見通し。それまでの間、上記18製品の販売は武田薬品が行う。譲渡の完了には両社株主の承認と独占禁止法に基づくCADE(経済擁護行政委員会)の承認が必要となる。

イペラ・ファルマによると、18製品にはNeosaldina(鎮痛剤)、Nesina(糖尿病治療剤)、Dramin(制吐剤)といった、これまで武田製薬の中南米7カ国における売り上げを牽引してきた製品が含まれる。3月2日付の「グローボ」紙によると、譲渡対象製品の2019年純売上額は約9億レアル(約198億円、1レアル=約22円)で、売り上げ内訳は、全体の83%がブラジル、15%がメキシコ、そのほかが2%となっている。

武田薬品のリカルド・マレック拡大新興市場ビジネスユニット長は「武田薬品は引き続き中南米諸国でのビジネスを行っていくし、グループにとってコアビジネスではない医薬品ポートフォリオを譲渡することで、消化器系疾患や希少疾患、血漿(けっしょう)分画製剤、がん、ニューロサイエンス(神経精神疾患)など革新的な医薬品に選択集中できる」としている。

イペラ・ファルマはサンパウロに本拠地を置くブラジル地場の製薬メーカーで、近年急成長を遂げている。中部のゴイアス州アナポリス市に中南米最大規模の工場を有しており、低コストで医薬品生産を行っている。2019年12月には、ドイツの製薬メーカーのベーリンガーインゲルハイムから一般医薬品ブランドBuscopan(胃腸鎮痙剤)とBuscofen(風邪薬)のポートフォリオを13億レアルで買収したことを発表したばかりだ。3月2日付の「グローボ」紙によると、今回の医薬品ポートフォリオの買収により、同社の売り上げは医薬品全体では国内シェア6%、一般医薬品分野では同20%をそれぞれ占めることになり、ブラジルでの医薬品のリーディングカンパニーとしての地位を確保することになる。

(大久保敦)

(ブラジル)

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