夜間外出禁止令を含む衛生措置を発表

(チリ)

サンティアゴ発

2020年03月25日

3月22日、ハイメ・マニャリッチ保健相は、セバスティアン・ピニェラ大統領によって定められた新型コロナウイルスに対する衛生措置を発表した。

衛生措置には、22日からチリ全土における午後10時から翌午前5時までの夜間外出禁止、州間の移動を避けるため別宅などへの移動の禁止、およびすでに移動している人への帰宅命令(24日午後10時までに自宅に帰宅しなければならない)、ウイルス拡散防止のための州間の移動の管理、出身国を問わずチリに到着する外国人およびチリ人の強制的な隔離措置、陽性と診断された者が隔離措置に準拠しない場合の隔離施設への収容などが含まれる。また、感染者が多い首都サンティアゴの東部プロビデンシア、ラス・コンデス、ビタクラの3つのコムーナ(注)においては、軍による支援を受けて警察による巡回が強化されるとしている。

3月23日のマニャリッチ保健相の発表によると、国内における新型コロナウイルスの感染者数は前日から114人増加し746人となった。政府は感染拡大防止の措置を行ってはいるが、21日には国内で初となる死者が出ており、感染者の増加に歯止めがかからない状態が続いている。

(注)コムーナとは、国の地方行政の基本単位のこと。

(岡戸美澪)

(チリ)

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