2月の自動車販売台数は前年同月比32.2%減

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年03月18日

アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、2月の自動車国内販売(新車販売登録)台数(トラック・バス含む)は、2万6,636台(前年同月比32.2%減)となった。

メーカー・ブランド別の実績では、首位のフォルクスワーゲン(VW)が4,045台(シェア15.2%、前年同月比32.7減)で、それ以下、ルノー3,699台(13.9%、42.0%減)、トヨタ3,467台(13.0%、30.2%減)、シボレー3,187台(12.0%、21.2%減)、フィアット3,002台(11.3%、21.9%減)、フォード2,491台(9.4%、39.3%減)と続く。そのほかの日系メーカーでは、日産が1,000台(3.8%、23.6%減)、ホンダが505台(1.9%、51.3%減)となっている。

車種別の販売台数をみると、シボレーのオニキスが1,708台でトップだった。17カ月間、月間販売台数トップを走っていたトヨタの商用車ハイラックスは1,558台となり、2位に後退した。

2020年1月が過去16年間で最低の販売台数を記録したことを受け、2月に入り、ACARAは販売を促進するため、各自動車メーカーが定めた公式割引価格表を公開した。実質の新車販売価格は下がったものの、2月の販売台数にはその効果は表れなかった。

3月2日付「エル・エコノミスタ」紙によると、ACARAは、2020年の年間国内販売台数を36万9,100台と予想している。2019年の45万9,754台を大きく下回るが、ACARAは「策を講じることで、この予想を覆すことはまだ可能だ」として、「国内消費を喚起し、危機に立ち向かわなければなければならない」との意気込みを示している。

(津下みなみ)

(アルゼンチン)

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