国際空港で出国前に健康証明書の発行開始、5時間前までに到着の必要

(イラン)

テヘラン発

2020年03月09日

イラン政府の3月6日の発表によると、国内の新型コロナウイルスの累計感染者は4,747人、死亡者数は124人となった。他方で、回復者は増加傾向にあり、これまでに913人が退院している。

現職の副大統領や国会議員などにも感染者が発生している。既に学校・大学などは閉鎖となっているが、保健省は5日、これをイラン暦正月(3月20日)まで延長することを発表した。ゴム州は3月7日、同州への出入りを制限することを明らかにした。

また、イラン民間航空機構はイマーム・ホメイニ国際空港から出国する全ての搭乗客に対して、フライト出発時間の5時間前までに空港に着くよう案内を開始した。保健省による搭乗客への健康証明書(Health Certificate)発行のためで、それに必要な一定の時間を想定した措置となる。同空港を利用する際には留意だ。イラン航空は欧州便を一時キャンセルすることも発表している。

日本政府は、新型コロナウイルス感染症対策本部で「水際対策の抜本的強化に向けた新たな措置」を決定し、入国拒否対象地域の不断の見直し(法務省ウェブサイトPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)参照)として「韓国およびイランに対して包括的な入国禁止措置の適用」を可能とし、韓国とイラン(イラン:コム州、テヘラン州、ギーラーン州)のそれぞれの一部地域を追加指定、3月7日から実施することとした。

(中村志信)

(イラン)

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