18日から国境を閉鎖、チリの新型コロナウイルス感染者は201人に増加

(チリ)

サンティアゴ発

2020年03月18日

3月16日、セバスティアン・ピニェラ大統領は国内での新型コロナウイルス感染者が増加している状況を踏まえ、3月18日午前0時より陸路、海路、空路すべての国境を閉鎖するとした。国境閉鎖後もチリ国籍所有者や、チリ居住の外国人は入国することができるが、特に感染リスクの高い国(イタリア、スペイン、イラン、中国、韓国、日本、フランス、ドイツ)から入国する場合、14日間の自宅待機が義務付けられる。なお、3月17日にハイメ・マニャリッチ保健相が発表したところによると、国内の新型コロナウイルス感染者が前日から45人増加し、201人に上っている。

国内の対応措置として、大学、高校、幼稚園などのすべての教育施設は3月16日から2週間の休校措置を実施している。また、介護老人福祉施設は16日から30日間、訪問者の出入りを禁止し、デイサービスセンターは運営を停止している。国内で開催されるイベントについては、50人を上限とすることなども合わせて発表されている。

17日現在、チリの薬局やスーパーではマスクやアルコール除菌ジェルなどは売り切れが続く。チリのスーパーマーケットチェーン大手のウォルマートチリ(Walmart Chile)は、自社ウェブサイトにおいてアルコール除菌ジェルや除菌関連の製品の購入は、1名あたり5つまでの制限を設けると発表した。今後も生活必需品は随時制限リストに加えられていくとしている。また、一部の地域ではショッピングモールや映画館など、人が集まる場所はすべて閉鎖し、感染拡大を抑えるための措置を実施している。

(岡戸美澪)

(チリ)

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