ウズベキスタン航空、全ての国際便を運休

(ウズベキスタン)

タシケント発

2020年03月17日

ウズベキスタン航空は3月15日、3月16日から4月5日まですべての国際便の運航を中止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止に関するウズベキスタン政府の方針を受けたもの。

3月15日にパリからの帰国者からウズベキスタンで最初となる新型コロナウイルス感染者が発見され(注)、同日午後にはアブドゥラ・アリポフ首相が緊急会見を実施した。会見ではa. 国境の閉鎖(航空便、自動車、鉄道)、b.学校、幼稚園の無期限閉鎖、c.宗教行事の一時的な実施制限、d.公共交通機関の4時間おきの消毒、e.文化・スポーツイベントの中止、f.政府・非政府機関の会合・イベントの中止などの対策が発表された。

ウズベキスタン航空は3月15日午前中に同社フェイスブックにて国際便の停止(欧州方面)、減便(アジア方面)の方針を発表していたが、同日夜には3月16日のデリー(インド)便、リガ(ラトビア)便を最後にCIS諸国向け含むすべての国際便の運航を4月5日まで停止すると発表。状況に応じて自国民の引き上げのためチャーター便を派遣する可能性を示唆している。アエロフロート、エアアスタナなどの外国航空会社もウズベキスタン便の運航を中止した。

新型コロナウイルス患者発生と国境閉鎖に関するニュースが流れ、タシケント市内ではマスク姿の市民が増加するとともに、一部市民が食料品の買いだめなどを行う姿も見られた。政府はSNSアプリ「テレグラム」に特別のサイトを作り、ウズベク語・ロシア語による市民への情報提供を開始した。「市場(バザール)が閉鎖される」などの噂の打消しや、冷静な対応を市民に呼びかけている。

(注)3月16日午前9時時点(現地時間)で、ウズベキスタンの新型コロナウイルス感染者数は4名となっている。

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

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