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新型コロナウイルスのトルコビジネスへの影響が顕在化

(トルコ)

イスタンブール発

2020年02月25日

新型コロナウイルスによる影響で、トルコ産業界からは、中国製品の代替調達先としてトルコがポジティブな影響を受ける可能性について期待する声が出ている。2月13日付の「ソズジュ新聞」によると、マスクなどトルコの衛生製品メーカーへの海外からの注文が殺到しているほか、欧州大手有名ファッションブランドメーカーが中国で影響を受けた分をトルコから調達することを検討していると報じている。この点について、トルコ商工会議所連合(TOBB)は「中国製の衣料品はトルコ製より20%も安い。中国の衣類輸出額は約1,700億ドルだが、その1%をトルコで生産してもトルコの衣類セクターには大きな貢献となる」としている。

一方、トルコにおいて中国からの輸入シェアが高い製品については、中国での生産や輸出に影響が出れば、多方面で影響を及ぼす可能性がある。2019年のトルコの中国からの輸入額は184億9,691万ドルで、トルコ全体の輸入額の9.1%を占める。トルコの輸入額に占める中国の割合を品目別にみると、携帯電話を含む電話機(HSコード8517、63.7%)が最大で、次いでコンピュータ・同関連製品(8471、60.0%)、合成繊維の長繊維の糸(5402、41.1%)などが続く。大分類でみても、電気機器(第85類)、機械(第84類)、雑品(第96類)、有機化学品(第26類)などで、多数の品目が50%以上のシェアを占めている。トルコには幅広い国内製造業が存在するため、中国から輸入する製品や原材料は国内調達が可能なものが多いが、中国からの輸入製品が広範囲に及んでいることから、成り行き次第ではトルコの産業にも影響が生じる可能性がある。

トルコ進出日系企業に関しては、「中国の原材料調達先工場の生産停止により、現在トルコへ輸送中の分を含めても十分な原料在庫を確保できない。生産ラインが停止しないよう代替調達先の確保を急いでいるが、航空機での調達となるためコスト高は避けられない」「中国工場から輸入している一般消費者向け製品の納入が遅れている」など、一部企業において調達面での影響がみられる。また、「自社ではないが、中国の代替調達先としてトルコからの調達を目指す動きがある」との指摘もある。このほか、当地中国レストランの中には、売り上げが大幅に減少しているなどの影響も出ている。

(エライ・バシュ、佐野充明)

(トルコ)

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