乗客数世界一の米アトランタ空港、新型コロナウイルスへの検査態勢強化

(米国)

アトランタ発

2020年02月06日

新型コロナウイルスの拡散を受け、米国保険福祉省は過去14日以内に中国に渡航した外国人の入国を拒否することを発表(2020年2月3日記事参照)した。ただし、米国市民もしくは永住権保持者とその家族は対象から除外し、指定された11の空港(注)からの入国が可能になっている。その1つのジョージア州のハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港(以下、アトランタ空港)は検査態勢を強化している。空港到着後、過去14日間に湖北省に滞在した乗客は14日間、強制隔離され、スクリーニング検査でせきや発熱、呼吸困難などの症状が認められる場合は、追加検査が実施される。

アトランタ空港の年間乗客数は1億700万人以上と世界一だ。アトランタに本社を置くデルタ航空は2月5日中国発米国行きの便を最後に、2月6日から4月30日まで米中間の直行便の運航停止を発表した。

ジョージア州公衆衛生局(DPH)によると、2月4日時点でジョージア州での感染は確認されていないが、DPHは米国疾病予防管理センター(CDC)と連携し、積極的な監視を続けるとしている。

(注)ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港、ロサンゼルス国際空港、シカゴ・オヘア国際空港、サンフランシスコ国際空港、シアトル・タコマ国際空港、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港、ワシントン・ダレス国際空港、ニューアーク・リバティ国際空港(ニュージャージー州)、ダラス・フォートワース国際空港、デトロイト・メトロポリタン空港の11カ所。

(ユン啓子)

(米国)

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