2019年の国際収支が4年ぶりの黒字に

(フィリピン)

マニラ発

2020年02月13日

フィリピン中央銀行(BSP)は1月20日、2019年の国際収支が78億4,300万ドルの黒字になったと発表した。2015年(26億1,600万ドルの黒字)以来4年ぶりの黒字で、前年(23億600万ドルの赤字)から、国際収支が101億4,900万ドル改善した。また、92億3,600万ドルの黒字を記録した2012年以来の大きな黒字幅となった。

BSPは2019年の国際収支の大幅な改善理由として、サービス収支の改善や対内外国直接投資(FDI)の増加、そして在外フィリピン人労働者(OFW)による送金の寄与を挙げた。また、2019年12月末時点の総外貨準備高(GIR)が、国全体の輸入額の7.7カ月分、短期対外債務の5.5倍に相当する878億4,000万ドルと、GIRが十分な流動性を保っている点を反映しているとした。

2019年12月単月の国際収支は15億7,200万ドルの黒字で、2019年1月(2億7,040万ドルの黒字)を上回る黒字幅となった。4,040万ドルの赤字になった2019年6月の後は6カ月連続の黒字で、前年同月の24億4,200万ドルに比べると黒字幅は8億7,000万ドル縮小した。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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