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英外務省、在中英国人にできるだけ退避するよう勧告

(英国)

ロンドン発

2020年02月05日

英国外務省は2月4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国への渡航に関する勧告を一段と強化した。1月下旬から出していた中国本土(香港、マカオを除く中国)への不要不急の渡航中止と湖北省への渡航中止に加え、中国本土に居住・滞在する英国人に対して可能なら避難するよう勧告した。BBCなどによると、在中英国人は約3万人。

ドミニク・ラーブ外相は2月4日の声明で、退避の呼び掛けに続けて、「中国から退避するための商用旅客機は湖北省以外の中国全土でまだ利用可能だ」とコメント。中国便の運休を決める航空会社が相次ぐ中、できるだけ速やかな対応を促している。英国の航空会社では、これまでにブリティッシュ・エアウェイズが2月末まで、ヴァージン・アトランティック航空が2月17日まで、香港を除く中国便の運航休止を発表しているが、中国国際航空など中国系航空会社は運航を継続している。

湖北省に滞在中で国外退避を希望する英国人に対しては、1月末にチャーター機を派遣。31日に武漢を出発した便で英国人83人とほかの国籍の27人を退避させたほか、フランスなど他国政府が用意した機体でも複数の英国人が出国している。今後も支援を続けるが、政府が今後、機体を用意できるかは現時点で不透明だ。中国に駐在する英国外交官の数を絞っており、既に武漢や重慶の英国領事館を一時閉鎖している。

国内でも感染例

英国内では、1月31日に2人の新型コロナウイルス感染が確認されている。2月4日までに416人が検査を受けたが、それ以降は新たな感染は見つかっていない。しかし、マット・ハンコック保健相は4日の議会で「ウイルスが向こう数カ月、われわれの周りに存在し続けることは明らか」と明言。国内でも新たな感染者が特定される可能性を認め、万全な対策を続ける意向をしている。

保健省では1月24日から、政府ウェブサイト上に新型コロナウイルスに関する情報ページを開設。過去14日間に武漢から戻った旅行者に対して、自宅待機や他者との接触回避、医療当局への通知を勧告するなどの対応を呼び掛けている。同ページによると、1月10~24日に武漢からの直通便で英国に入国した乗客は1,466人、乗務員は95人。うち乗客162人、乗務員53人は既に英国を離れており、1,107人は潜伏期間を経過している。

国内では、中国から製品や部品を調達している企業にも影響が出始めているようだ。BBCは、中国のサプライヤーの工場が封鎖されたことで動揺するイングランド北部の回路基板メーカー経営者の声を報じている。

(宮崎拓)

(英国)

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