新型コロナウイルス感染疑いは2人にまで減少、保健省の発表

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年02月25日

ブラジル保健省の2月19日付発表によると、国内の新型コロナウイルス感染確認事例は引き続きなく、感染症の疑いがある人も2人に減少した。保健省は、1月28日に初の新型コロナウイルス感染疑い者がいることを発表して以降、検査状況の発表を土日含めて毎日行っている。2月中旬から、感染症の疑いのある患者数は減少傾向が続いている。

保健省は、これまでに感染の疑いのあった48人の検査を完了し、48人全てが新型コロナウイルスに感染していないことを明らかにしている。感染症の疑いのあった人の多くは、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルス、風邪の主な原因ウイルスであるライノウイルスによる感染だった。

保健省は2月19日、ブラジル空軍機による支援で2月9日未明にブラジルへ帰国した武漢などの中国滞在者34人、空軍乗務員や医師、記者をあわせた総勢58人に対する2回目の新型コロナウイルス検査結果を発表した。58人の検査結果はいずれも陰性だった。現在、58人は事前の了承で、ブラジル中部ゴイアス州アナポリスのブラジル空軍基地施設に収容・隔離されている。残る1回の検査結果で陰性になれば、隔離施設での滞在を解かれることになる。

(大久保敦)

(ブラジル)

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