中古車の輸入対象車齢、5年以下から2年以下に厳格化

(ペルー)

リマ発

2020年02月14日

ペルー運輸通信省(MTC)は、大統領令005-2020-MTC号(2月2日施行)を受け、政令843号(1996年8月30日公布)が定める中古車の輸入規定の厳格化に踏み切った。具体的には、輸入中古ガソリン車の車齢については、現行の5年以下を2年以下に、走行距離でも、それぞれの区分ごとで現行の半分以下にすることにした。なお、圧縮点火式の車両(ディーゼル車)に関しては、現行どおりM3区分(走行距離20万キロ以下、車齢2年以下)と、N3区分(同40万キロ以下、2年以下)の車両のみが輸入可能となっている(表参照)。

表 2020年2月2日以降の中古車輸入条件

また、今回の改定令では、対象車両が輸出元の国で事故被害〔横転、正面・側面衝突・追突、火事、押しつぶし、解体、水害(洪水、水没または長期浸水被害)など〕、被ばく被害、そのほか分損および全損宣告を受けるような欠損事故車両ではないことや、排ガス規制の現行基準を満たすことなどを規定している。MTCは今回の改定について、環境や国民の健康と交通安全を守るための措置と強調している。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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