中国内の大半のワイヤーハーネス工場を再開

(韓国)

ソウル発

2020年02月13日

韓国産業通商資源部は2月10日、中国内でワイヤーハーネスを生産する工場40カ所のうち、37カ所が同日中に再稼働できると発表した。

新型コロナウイルスの拡散により、中国地方政府の多くが春節(旧正月)休暇を2月9日まで延長したため、ワイヤーハーネスの生産工場は全て稼動を停止していた。中国政府が防疫条件(マスク、手の消毒剤、体温計、その他の通勤指針など)を完備した生産設備に限って稼動を承認するとしたため、2月9日時点でワイヤーハーネス生産工場27カ所が部分的に生産を再開した。ただし、同部は、故郷に帰省していた現地職員の職場復帰の遅れや交通制限などにより、通常稼動には時間がかかるとの見通しを明らかにした。

部品企業が生産した部品は、2月7日から航空と海上などで韓国内輸送を開始しており、2月10日中にも一部製品が到着する予定。海上輸送については、山東半島の威海港や石島港などを利用し、夕刻に出航して翌朝に韓国の平沢港や仁川港へ到着する。航空輸送に関しては、天津空港や煙台空港などを利用し、当日中に仁川空港へ搬入する。韓国内の需要を考慮し、生産が急がれる車種の部品を優先的に輸送する予定で、生産とともに毎日輸送することを推奨している。

韓国政府は、稼動承認がまだ下りていない残りの工場についても、中国地方政府と協議し、中国内の全ての現地工場が円滑に再稼動するよう尽力するとともに、現地部品企業の防疫システムの構築と韓国内への部品輸送に支障がないよう、完成車業界と協力し、迅速な通関や緊急資金支援、現地モニタリングなどに注力すると表明した。

〔末永敏、申守智(シン・スジ)〕

(韓国)

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