2019年の原油産出量が39%減、天然ガスは微増

(フィリピン)

マニラ発

2020年02月13日

フィリピン・エネルギー省(DOE)は1月14日、2019年の国内の原油産出量が77万6,093バレルとなり、前年の126万3,526バレルより38.6%減少したと発表した。

油田別にみると、2019年の原油産出量の95.9%を占めるガロック油田が74万4,449バレルで前年の116万6,755バレルより36.2%減少した。そのほか、2.7%を占めるニド油田は2万634バレルで60.1%減少、1.2%を占めるアレグリア油田は9,468バレルで4.8倍に増加、0.2%を占めるマシンロック油田は1,542バレルで96.4%減少した。

天然ガスの2019年の産出量は1,556億9,047万立方フィートとなり、前年の1,546億2,187万立方フィートより0.7%増加した。なお、フィリピンで唯一の天然ガス田であるマランパヤ天然ガス田は、2024年までに枯渇するとされる。フィリピン政府は、天然ガスに代わるエネルギー源として液化天然ガス(LNG)の輸入を計画しており、東京ガスとフィリピンのロペス財閥のファースト・ジェンが、共同でLNG受け入れ基地の建設事業を進めている。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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