スタートアップへの投資額、5大案件が8割以上占める
(ベトナム)
ホーチミン発
2020年02月03日
急成長するベトナムのスタートアップ市場で、2019年の外国投資家による5大投資案件の合計金額が同年1~10月のスタートアップの投資額(7億5,000万ドル)比で約85%に相当すると、1月25日付「ベトナムネット」が報じた。2018年の投資額は8億8,900万ドル(92件)だった。
同報道によると、2019年の外国投資家による5大投資案件の概要は次のとおり。
- 電子商取引(EC)サイト「Sendo」がシリーズC〔注〕で6,100万ドル獲得。従来のSBIグループ(SBIホールディングス)、BEENOS(東京都)、ソフトバンク投資子会社のソフトバンク・ベンチャーズ・アジア(シンガポール)、大和PIパートナーズ(東京都)、デジタルガレージ(東京都)のほか、EV Growth(インドネシア)、カシコン銀行(タイ)の新たな投資家2社が加わった。
- ECサイト「Tiki」がノーススター・グループ(シンガポール)から7,500万ドルを調達。
- ザオハンニャンとアハムーブのホールディングカンパニーの物流サービス「Scommerce」がシンガポール政府系投資ファンドのテマセク・ホールディングスから1億ドルを獲得。
- 電子決済サービス「Momo」がシリーズCでウォーバーグ・ピンカスから1億ドル獲得。
- 電子決済サービス「VNPay」がソフトバンクとGIC(シンガポール)から2019年国内最高額となる合計3億ドルを獲得。
2019年1月18日付「VNエクスプレス」によると、2018年は国内ファンドが5億ドル以上と半分以上を占めていた。国内ファンドもベトナムのスタートアップに注目しているとされる。
〔注〕投資ラウンドの最終段階で、新規株式公開(IPO)やM&Aを目指す段階。
(小林亜紀)
(ベトナム)
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