ソフトバンク・ビジョン・ファンド、2020年は10億ドルの投資を目指す

(アルゼンチン、中南米)

ブエノスアイレス発

2020年02月26日

2月13日付「ラ・ナシオン」紙などによれば、中南米のテクノロジー・スタートアップ企業を対象に投資を行うソフトバンク・ビジョン・ファンドが、2020年に10億ドルの投資を目指す。同ファンドで南米南部地域を統括するアンディ・フレイレ・マネージングパートナーが、現地メディアに対して明らかにした。

同ファンドは、米国マイアミに本社があり、中南米地域では、メキシコやコロンビア、ブラジル、アルゼンチンに拠点を構える。2月13日付「エル・クロニスタ」紙によれば、2019年は14社を対象に約16億ドルの投資を行った。2020年にはさらに10億ドルの投資を目指す。

中南米には現在、21社のユニコーン企業があるとされる。そのうち6社はアルゼンチン企業で、その中の5社は2005年以前に創業した、とフレイレ氏は指摘する。同氏は、アルゼンチンには、新たなユニコーン企業が誕生するポテンシャルがあることを認めつつ、特に、農業・食料、バイオテクノロジー、フィンテック、教育分野に関心を示している。同氏によれば、投資先候補企業は約650社あり、そのうちアルゼンチン企業は70社ほどだ。同ファンドは、2019年11月にフィンテック企業のウアラに対し1億5,000万ドルの投資を行っている(2019年12月6日記事参照)。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン、中南米)

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