対GDP比の政府債務残高は41.5%(2019年末)、前年末から改善

(フィリピン)

マニラ発

2020年02月21日

フィリピン財務省財務局は1月29日、2019年末時点の政府債務残高は7兆7,312億9,000万ペソ(約17兆88億3,800万円、1ペソ=約2.2円)、GDPに占める割合は41.5%となったと発表した。

政府債務残高は2018年末時点の7兆2,925億ペソから6.0%増加(4,387億9,000万ペソ増加)したが、対GDP比は2018年末時点の41.9%から0.4ポイント、政府目標の41.7%よりも0.2ポイント、それぞれ改善した。

2019年末時点の政府債務残高のうち、5兆1,276億ペソが国内、2兆6,036億9,000万ペソが海外からの借り入れで、2018年末時点からそれぞれ7.3%増、3.5%増となった。国内からの借り入れの増加は、国債の発行額増加(7.3%増)、海外借り入れの増加は円建て債券(サムライ債)の発行額増加(32.9%増)に起因すると考えられる。

フィリピン政府は、2020年末の対GDP比政府債務残高の目標値として41.4%を掲げ、8兆8,000億ペソに達すると予測する。また、ドゥテルテ大統領の任期満了となる2022年までに対GDP比を38.6%まで下げることを目標としている。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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