1月の自動車生産・輸出、ともに前年同月比で改善

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年02月17日

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)は2月5日、1月の自動車国内生産台数(大型トラック・バスを除く)が2万683台だったと発表した。前年同月比39.7%増と大幅に増加した。前年同月比で増加を記録したのは2018年8月以来17カ月ぶりとなった。輸出台数も8,691台で同17.4%増となった。

自動車生産をセグメント別でみると、乗用車は8,241台(前年同月比13.7%増)、商用車は1万2,442台(同64.7%増)を記録した。自動車の輸出先では、輸出相手国1位のブラジル向けが5,530台(シェア63.6%)となり、2位の中米諸国(943台、同10.9%)、3位のチリ(876台、同10.1%)と差が開いている。

アルゼンチンでは、12月のクリスマスごろから2月のカーニバル時期にかけてバケーションシーズンとなるため、1月は年間を通じて最も生産台数が落ち込む時期となる。自動車関連業界関係者は2020年の国内自動車産業は2019年並みの厳しい状況が続くと見通している一方、ADEFAのガブリエル・ロペス会長は第1四半期(1~3月)の動向を見極めるまでは早計だとのコメントを現地紙「インフォバエ」に伝えている。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン)

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