江蘇省、確実に操業再開するための通知で企業を分類

(中国)

中国北アジア課

2020年02月20日

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受ける中、中国各地では操業再開に向けた動きが加速している。

江蘇省は2月15日、「企業が確実に操業再開を推進することを指導し、操業再開業種の分類をさらに強化するための通知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、通知)を発表した。

通知では、省政府が操業再開を全力で支持する対象として、公共インフラ企業や感染拡大防止製品を生産・販売する企業を挙げた。また、積極的に操業再開を推進する工業企業の対象として、材料や設備が整っている企業や、生産過程や設備において自動化レベルが高く、作業現場の人口密度が低い企業など6業種を挙げた(詳細は表参照)。通知には操業再開の基準や申請手続きをさらに明確化していくことも含まれており、操業再開を申請した企業に対しては原則、当日中にフィードバックを行うとした。

表 通知における操業再開に関する指針

江蘇省の発表によると、同省の一定規模以上の工業企業のうち、2月16日までに操業を再開した企業数は2万9,230社となり、操業再開範囲は65%に達し、全国平均より15ポイント高い結果となった。

一方で、蘇州市は2月19日、一部の省市から蘇州市に戻るワーカーのための専用列車を運行すると発表した。運行終了期限は今後決定するが、1回目の対象地域は安徽省六安市、河南省商丘市など。今後、企業の要望や状況の変化に応じて鉄道関連部門と協議し、ルートを決定していく。専用列車の費用は企業が負担するものの、市や区政府が適宜補助する。

(方越)

(中国)

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