エルサルバドル、新型コロナウイルス感染予防で中国からの旅行者入国を禁止

(エルサルバドル)

メキシコ発

2020年02月03日

エルサルバドル政府は1月30日、世界保健機関(WHO)が同日に発表した、新型コロナウイルスの拡散による「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」との宣言を受け、中国からの旅行者の入国を禁止した。ナジブ・ブケレ大統領は国営テレビ放送において、「エルサルバドル国民の衛生や健康を維持するための措置」と説明した。また、ウイルスの国内侵入を防ぐ目的で、860万ドルを特別予算として支出する計画があると述べた。なお、エルサルバドルでは1月31日現在、新型コロナウイルスの感染者は確認されていない。

ホセ・フランシスコ・アラビ保健省次官は1月30日の会見で、「中国とエルサルバドルの直行便はないものの、エルサルバドル入国管理局が入国者のパスポートを確認し、中国からの出国者かどうかを判断して入国の可否を判断する」と述べた。また同省は、入国希望者が中国からの出国者でなくとも、サーモグラフィーによる計測値で体温が37.7度以上の場合は、入国を認めない場合があると発表している。

(志賀大祐)

(エルサルバドル)

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