デリー準州の議会選挙で与党・庶民党が圧勝
(インド)
ニューデリー発
2020年02月13日
インド・デリー準州の州議会選挙結果が2月11日に発表され、州政権を担う庶民党(AAP)が70議席中62議席を獲得し圧勝した。中央政府のモディ首相率いるインド人民党(BJP)は5議席増の8議席を獲得した。下院最大野党の国民会議派は今回も議席を獲得することができなかった。インド選挙管理委員会によると、投票率は62.59%で、2015年の前回州議会選挙から約4ポイント下がった。
AAPを率いるのは同準州首相のアルビンド・ケジュリワル氏。同氏は教育の向上や公立病院の整備、貧困層への水や電気の供給、安全強化のための監視カメラの導入、女性の公共バス無料化など、住民の福祉や安全に重点を置いた政策を展開して支持を集めていた。選挙ではこれまでの成果を強調しつつ、マニフェストで「10の約束」として、公共交通機関の整備や大気汚染対策、スラム住民への支援などを掲げて選挙戦に臨んだ。今後も首都ニューデリーの行政を担う存在として注目が集まる。
中央でのBJPの政権基盤の動向を占う次の州議会選挙は10月、現在BJPと連立を組むジャナタ・ダル(統一派)が政権を担うビハール州で実施される予定だ。
(磯崎静香)
(インド)
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