釜山港に入港予定だったクルーズ船2隻が入港取りやめに

(韓国)

ソウル発

2020年02月12日

新型コロナウイルス感染症の中央対策本部は、2月10日の定例ブリーフィングで、中国・武漢在住韓国人の第3次移送計画および韓国内のクルーズ船入港対策を発表した。

武漢在住韓国人の第3次移送計画については、2月11日仁川空港発、12日早朝に金浦空港に到着するチャーター機を運航するため中国政府と調整していることを発表した。チャーター機搭乗者に対しては、中国出国時、機内、入国時、帰国後の臨時生活施設や病院での保護など、全ての過程において徹底した感染防止対策を行う。また、第3次チャーター機搭乗者のうち、出入国時の検疫で症状が出ていない者は、到着翌日の午前0時を起点とし14日間、臨時生活施設で生活することになる。

クルーズ船の国内入港の対策については、関係省庁(海洋水産部、外交部、保健福祉部、疾病管理本部、法務部など)の協議の結果、クルーズ船内の密閉された空間において感染拡散の危険性が高いことから、一時的にクルーズ船の入港を禁止し、乗客の下船のない、給油や物資供給目的の入港のみ認めることとし、クルーズ船会社や自治体などに通報した。このため、2月11、12日に釜山に入港する予定だったクルーズ船2隻の入港が取りやめになった(表参照)。

表 韓国におけるクルーズ船の入出港計画(2月)

〔諸一(ジェ・イル)、申守智(シン・スジ)〕

(韓国)

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