中国からの対エチオピア投資が引き続き活発

(エチオピア、中国)

アディスアベバ発

2020年02月18日

エチオピア投資委員会(EIC)によると、エチオピアへの中国の投資件数は1992~2019年に1,143件だった。このうち621件が操業中で、144件が準備中、378件が調査段階にある(「エチオピア・ヘラルド」紙2月8日)。操業中の投資による雇用は、正規13万8,673人、非正規6万1,854人と、20万人規模だという。産業別では、製造業が867件(構成比75.8%)で最大になっており、中国はエチオピアの工業化に無視できない存在となっている(このほかは建設が130件、設備貸与とコンサルタントが95件、ホテル宿泊業が28件、農業10件、観光・運輸・通信が7件、その他6件)。同紙は在エチオピア中国大使館の発表として、2019年だけでも中国からの新規投資計画が148件あり、前年比12%増とした。

国連貿易開発会議(UNCTAD)が2020年1月20日に公表した「世界投資の傾向(Global Investment Trend Monitor No.33)」は、2019年のエチオピアへの直接投資流入額を25億ドルとしており、このうち60%は中国によるものとしている。

なお、UNCTADによると、アフリカへの2019年の直接投資流入額は490億ドル(前年比3%増、初期推計)だった。地域別には、北アフリカが140億ドル(11%減)、東アフリカが88億ドル(横ばい)、南部アフリカが55億ドル(37%増)、西アフリカが110億ドル(17%増)、中部アフリカが93億ドル(6%増)だった。

(関隆夫)

(エチオピア、中国)

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