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ギリシャ、イスラエル、キプロスの3カ国、ガスパイプライン「EastMed」の建設に合意

(ギリシャ、イタリア、ブルガリア、キプロス、イスラエル)

ミラノ発

2020年01月27日

ギリシャ、イスラエル、キプロスの3カ国は1月2日、天然ガスパイプラインの東地中海パイプライン(EastMed)の建設に関する政府間協定を締結した。東地中海の天然ガス田からキプロス、ギリシャのクレタ島を経由してギリシャ本土に至るパイプラインで、総延長は約1,900キロ。年間100億立方メートルを輸送できるとされている。ギリシャに一度送られた後、別の2種のパイプラインのPOSEIDONとIGBを通じて、イタリアや南東欧諸国に輸送される見通しだ。

EastMedの建設では、欧州委員会が2017年の時点で、エネルギー供給源の多角化に寄与するとして、最大3,450万ユーロ(プロジェクト費用の50%)を融資することを承認している。

アテネで行われた協定締結式では、合意書に署名したエネルギー相のほか、3カ国の首相も立ち会い、プロジェクトの重要性を強調した。首相らは記者会見で、EastMedは3カ国へ経済的利益をもたらすことはもとより、欧州のエネルギー源の安全保障性を高め、東地中海のエネルギーハブ構築に貢献し、周辺諸国の平和と協調につながると述べた。

EastMedとIGB、POSEIDONの3種のガスパイプラインの開発は、IGI Poseidonが受託するとされている。同社はギリシャ公営ガス会社DEPAとイタリアのEdisonによる合弁会社だ。

また、同じ1月2日には、DEPAと、ロンドンに本拠を置く石油・天然ガス開発事業会社ENERGEANとの間で協力協定が締結された。これにより、DEPAはイスラエルの排他的経済水域にあるENERGEANのガス田から、年間20億立方メートルの天然ガスを購入できることとなった。

EastMedに接続する2種のパイプラインのうち、IGBに関しては、2019年10月にギリシャ・ブルガリア間で、ICGB(注)が開発を担うことが取り決められている。総延長180キロのIGBが開通すれば、ギリシャからブルガリアへ年間30億~50億立方メートルの天然ガス輸送が可能となる。

一方、イタリアへのガスパイプラインPOSEIDONについては、正式な関係国間協定がまだ締結されていないが、ギリシャのミツォタキス首相は、近くイタリアの署名が得られるとの見方を示している。

(注)ブルガリア国営会社ブルガリアン・エナジー・ホールディングと、IGI Poseidonによるジョイントベンチャー企業。本拠地はブルガリア。

(井上友里、山崎杏奈)

(ギリシャ、イタリア、ブルガリア、キプロス、イスラエル)

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