モスバーガーがフィリピン進出、2027年までに50店舗目指す

(フィリピン)

マニラ発

2020年01月30日

モスバーガーを展開するモスフードサービス(東京都品川区)は1月15、16日、フィリピン1号店として2月26日に開店するマニラ首都圏のショッピングモール「ロビンソンズガレリア」でお披露目イベントを開催した。

モスフードサービスは2019年6月、フィリピンの大手小麦粉製粉会社ゼネラルミリングのグループ会社トーキョーコーヒーホールディングスと、フィリピンでのモスバーガー展開のパートナーシップ契約を締結。モスフードサービスが35%、トーキョーコーヒーホールディングスが65%出資した合弁会社モスバーガーフィリピンズの設立を発表した。

今回のお披露目イベントでは、モス・チーズバーガーを149ペソ(約313円、1ペソ=約2.1円)、焼肉ライスバーガーを169ペソで提供。フィリピン最大のハンバーガーチェーンのジョリビーのヤム・バーガー・チーズは40ペソで、その3~4倍の価格設定だ。

フィリピンの人口は1億人を超え、平均年齢も24歳と若い。同社は、欧米文化の影響を受けた20代前半から40代後半の所得水準の比較的高い男女をターゲットに据えている。2027年度までに50店舗の出店を目指す。

モスフードサービスのウェブサイトによると、2019年末時点での同社の海外店舗数は、台湾(275店舗)、シンガポール(41店舗)、香港(29店舗)、タイ(9店舗)、インドネシア(3店舗)、中国(13店舗)、オーストラリア(6店舗)、韓国(15店舗)の8カ国・地域の計391店舗。同社の海外進出は2012年の韓国への出店以来8年ぶりとなる。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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