東京海上ホールディングス、テルアビブでピッチイベントを初開催

(イスラエル)

テルアビブ発

2020年01月17日

東京海上ホールディングスは1月7日、イスラエルのテルアビブ市内でスタートアップによるピッチコンテスト「Insuring the Future-Startup Challenge 2020」を開催した。同社がイスラエルでビジネスイベントを実施するのは今回が初めてとなる。

今回のコンテストには約60社の応募があり、事前の書類審査で6社のファイナリストを選出。当日はモビリティ、ヘルスケア、アグリテックの3部門で2社ずつ、合計6社のスタートアップがピッチを行った。審査の結果、各部門で1社ずつ合計3社が入賞した。これら3社のスタートアップは、PoC(概念実証)を行う権利を獲得した。ファイナリスト6社の概要は添付資料参照。

入賞したスタートアップ企業は以下のとおり。

  • モビリティ部門:ヴーム・インシュランス(Voom Insurance、マイクロモビリティ向けオンデマンド型保険)
  • ヘルスケア部門:ニューロテック・ソリューションズ〔NeuroTech Solutions、ADHD(注意欠如・多動症)などの人工知能(AI)による評価・モニタリングシステム〕
  • アグリテック部門:プラネットウォッチャーズ(PlanetWatchers、衛星による資源・農作物モニタリングシステム)

コンテストの冒頭では、東京海上ホールディングスの住隆幸氏(事業戦略部部長、Global Head of Tokio Marine Innovation Lab)があいさつし、イスラエルでの技術探索、スタートアップとの協業に向けた抱負などを語った。

東京海上ホールディングスは2019年7月、イスラエル最大手の損害保険会社を傘下に持つハレル(Harel Insurance Investments and Financial Services)と業務提携し、サイバーセキュリティやヘルスケア、農業、自動運転などの分野でスタートアップや技術の探索を行うことに合意している。ハレルとの共催により、初めてイスラエルで実施した今回のイベントを契機に、スタートアップコミュニティで自社のブランディングを行いつつ、今後の技術探索活動を本格化させる方針だ。

写真 多数の聴衆を前にピッチを行うスタートアップ(ジェトロ撮影)

多数の聴衆を前にピッチを行うスタートアップ(ジェトロ撮影)

(余田知弘)

(イスラエル)

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