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エチオピア首相、南アを公式訪問

(南アフリカ共和国、エチオピア)

ヨハネスブルク発

2020年01月22日

エチオピアのアビィ・アハメド首相は1月11、12日、南アフリカ共和国を公式訪問した。エチオピアの首相による南アへの公式訪問は、南アで初の全人種参加選挙が行われた1994年以降初めてとなった。

アビィ首相は11日、南アの与党・アフリカ民族同盟(ANC)の設立108周年記念式に参加した後、首都プレトリアでシリル・ラマポーザ大統領との首脳会談に臨んだ。会談では、投資促進保護協定のほか、二重課税回避や軍事、産業技術、農業分野における協力など、既に2国間で締結されている協力枠組みの具体化に向けた協議の状況が確認された。また、2国間交流のさらなる円滑化を目的として、両国の外交・公用パスポート保持者の査証免除に関する協定が締結されたほか、観光分野と健康分野に関する覚書(MOU)が交わされた。

両国の政治的関係は、南アの人種隔離政策(アパルトヘイト)時代に、同政策に反対する故ネルソン・マンデラ元大統領を含む数百人もの反政府活動家に対して、エチオピアが軍事訓練を行った歴史もあり、良好な関係を維持している。経済面では、南ア企業のうち、セメント大手PPCや、食品最大手タイガー・ブランズ、大手銀行スタンダードバンクなどがエチオピアに進出している。また、南ア国内には、多数のエチオピア出身労働者が居住している。同首脳会談ではさらに、両国の経済・投資の交流を深化させるため、中小企業育成や鉱物資源の付加価値化(mineral beneficiation)などの分野における協力を強化すべきとの合意がされた。

なお、今回の訪問の最大の目的として注目されたエチオピアのグランドルネッサンスダム建設(2019年11月15日記事参照)に関して、アビィ首相はラマポーザ大統領に対し、エチオピアとエジプト間の紛争仲裁を要請した。ラマポーザ大統領は「エジプトのエルシーシ大統領とも本件について既に議論した。エルシーシ大統領もエチオピアとの話し合いを望んでおり、アビィ首相もまたそれを望んでいることから、同紛争解決は可能だと信じている」と述べた(「ニューズ24」1月12日)。

(高橋史)

(南アフリカ共和国、エチオピア)

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