「KYOTO HOUSE」が上海・外灘(バンド)にオープン

(中国、京都)

上海発

2020年01月08日

中国消費者向けのアンテナショップ、京都府の物産品を提供する「KYOTO HOUSE」が12月19日、上海・外灘(バンド)のショッピングモールにオープンした。京都府と京都産品の販売促進などに係る協定を締結した、上海の復星国際(以下、FOSUN)がこの施設を運営する。

オープニングセレモニーには、京都府の西脇隆俊知事、在上海日本総領事館の磯俣秋男総領事、FOSUNの郭広昌会長に加え、FOSUNグループ企業や在上海京都府企業などの関係者が参列した。西脇知事は「FOSUN郭会長自ら京都の私のもとにお越しいただき、中国のより多くの消費者に京都の素晴らしさを広めたいとの熱烈な思いを寄せられ、京都の発信拠点をインバウンド顧客が最大の中国・上海に設置することを決定した」とあいさつした。

店舗内には、中国のインバウンド顧客に人気を博す「メード・イン・京都」の伝統工芸品、日用品や食料品が取り扱われている。小売り販売(BtoC)のみならず、FOSUNグループ企業などに卸売り(BtoB)する際のビジネス拠点としても活用される。オープン初日には、18事業者の約80アイテムが並んだ。色漆の器や扇をモチーフにした和モダンなデザインのバッグなど、京都らしい商品が豊富に取りそろえられた。FOSUNは今後、京都で個別商談会を月1回のペースで実施し、新たな商品を増やしていく予定だ。

なお、京都府商工労働観光部によると、2018年の中国からの宿泊者数は119万3,503人に上り、京都府への観光客数としては国・地域別で中国が最多となる。

写真 オープニングセレモニーの様子(ジェトロ撮影)

オープニングセレモニーの様子(ジェトロ撮影)

写真 上海「KYOTO HOUSE」の店舗入り口(ジェトロ撮影)

上海「KYOTO HOUSE」の店舗入り口(ジェトロ撮影)

(林真彦)

(中国、京都)

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