中央銀行、2019年12月末の総外貨準備高は879億ドルと発表

(フィリピン)

マニラ発

2020年01月22日

フィリピン中央銀行(BSP)は1月7日、2019年12月末時点の総外貨準備高(GIR)は、国全体の輸入額の7.7カ月分、短期対外債務の5.46倍に相当する878億5,500万ドルになったと発表した。前月末時点から1.9%(16億2,740万ドル)増、前年同月からは10.9%(86億6,160万ドル)増で、2019年で最も高い水準になった。

2019年12月末時点のGIRの内訳は、海外投資(外貨建て債券)が752億7,470万ドル(構成比:85.7%)、金準備が80億1,590万ドル(9.1%)、外国為替が28億80万ドル(3.2%)、IMF特別引出権(SDR)が11億7,350万ドル(1.3%)、IMF準備ポジションが5億9,010万ドル(0.7%)だった。

GIRからBSPの短期債務を引いた純外貨準備高(NIR)は、2019年12月末時点で878億3,000万ドルとなり、前月末から16億2,000万ドル増加した。

GIRは輸入額の7.7カ月分、短期対外債務の5.46倍と十分な流動性を保っており、通貨ペソの為替相場の安定性が担保されているとみられる。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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