ジェトロがオーストラリア貿易投資促進庁とMOUを締結

(オーストラリア)

シドニー発

2020年01月16日

ジェトロは1月10日、オーストラリアの貿易投資促進機関であるオーストラリア貿易投資促進庁(Austrade)との間で、日本とオーストラリアのビジネス交流の一層の活性化、特にイノベーションやスタートアップ分野での協力促進のため、覚書(MOU)を締結した。署名式は、同日に開催された日豪経済閣僚対話に出席した梶山弘志経済産業相、サイモン・バーミンガム貿易・観光・投資相およびマシュー・キャナバン資源・北部豪州相の立ち会いの下、メルボルンで行われた。

写真 MOUに署名する信谷和重ジェトロ副理事長(左手前)、ステファニー・フェイAustrade長官(右手前)、署名に立ち会う梶山経産相(左)、バーミンガム貿易・観光・投資相(中央)、キャナバン資源・北部豪州相(右)(ジェトロ撮影)

MOUに署名する信谷和重ジェトロ副理事長(左手前)、ステファニー・フェイAustrade長官(右手前)、署名に立ち会う梶山経産相(左)、バーミンガム貿易・観光・投資相(中央)、キャナバン資源・北部豪州相(右)(ジェトロ撮影)

ジェトロは、2014年10月にもAustradeとMOUを締結していたが、今回締結し直したMOUでは、企業活動の実情と潜在的ニーズの高まりを踏まえ、協力分野にイノベーションやスタートアップを新たに盛り込んだ。オーストラリア政府は、2015年12月にターンブル首相(当時)が発表した「全国イノベーション・科学アジェンダ」に基づき、イノベーションやスタートアップの推進に取り組んでいる。ジェトロにおいても、これらの分野における海外展開支援や対日投資支援に注力しており、同MOUの締結は両国にとって時宜を得た連携強化となる。

今後、ジェトロとAustradeは同MOUに基づき、(1)アグリビジネスと食品、(2)水素、(3)日本とオーストラリアでのインフラと都市開発、(4)ライフサイエンスと健康、(5)日本とオーストラリアの地域間協力、(6)スタートアップとイノベーション、を重点分野に据え、両機関が有する国内事務所ネットワークを活用した個別企業支援、各種セミナーの実施、日豪企業が両国および第三国においてビジネスパートナーとして協力する機会の創出など、日豪企業による一層の貿易投資促進に資する活動を行っていく。

(住裕美)

(オーストラリア)

ビジネス短信 2fdc6342908347d5