男女平等ランキングで世界16位、ASEANでは1位

(フィリピン)

マニラ発

2020年01月10日

世界経済フォーラム(WEF)は2019年12月17日、世界153カ国・地域の男女格差の度合いをランキングした調査報告書「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2020PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」を発表した。フィリピンは16位となり、前年の8位から順位を落とし、調査が始まった2006年以降初めてトップ10位から外れた。

この調査は、「経済活動への参加状況とその機会」「教育の到達度合い」「健康と寿命」「政治への関与」の4点で男女格差を数値化したもの。フィリピンが順位を下げた理由として、前年に13位だった「政治への関与」が29位に下がったことが挙げられる。特に「女性閣僚の人数」が118位、「女性議員数」が51位と振るわなかった。

一方で、「経済活動への参加状況とその機会」は14位となり、特に「専門職、技術職」は1位、「同一労働における賃金平等」は5位だった。また、「教育の到達度合い」は37位となり、特に「識字率」「中等教育進学率」「高等教育進学率」はそれぞれ1位となった。「健康と寿命」は41位、中でも「健康寿命」は1位となった。

世界153カ国・地域で最も男女格差が少ないとされた国はアイスランド、2位から10位は順にノルウェー、フィンランド、スウェーデン、ニカラグア、ニュージーランド、アイルランド、スペイン、ルワンダ、ドイツだった。ASEAN10カ国では、高い方から順に、フィリピン(16位)、ラオス(43位)、シンガポール(54位)、タイ(75位)、インドネシア(85位)、ベトナム(87位)、カンボジア(89位)、ブルネイ(95位)、マレーシア(104位)、ミャンマー(114位)。日本は121位だった。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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