「アフリカの繁栄」会議開催、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)を議論

(ジブチ、アフリカ、エチオピア)

アディスアベバ発

2019年12月24日

アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)を主要議題とする国際会議「アフリカの繁栄(Prosperity Africa)」が12月3~5日、ジブチで開催された(注)。1日目は、エチオピアやケニア、ジンバブエ、リベリアなどの商工会議所の関係者やジブチ企業など約200人が参加した。

写真 会場風景(ジェトロ撮影)

会場風景(ジェトロ撮影)

5月に22カ国の批准が完了して発効したAfCFTAは、12月3日時点でアフリカ連合(AU)加盟国55カ国・地域のうち、エリトリアを除く54カ国・地域が署名、29カ国が批准している。パンアフリカン商工会議所のユスフ・ムッサ・ダワレ会頭は「構想が実現すれば、人口12億人規模の巨大市場となり、アフリカ域内製造の付加価値を高められる可能性に満ちた取り組み」としてAfCFTAを評価し、「実行には多くの課題が存在するが、ともに取り組んでいこう」と呼び掛けた。

会議では、安全保障上の課題や、各国で異なる規制、各国政府による独占分野などが課題として議論された。また、エチオピアやジンバブエの商工会議所からは、今回の取り組みが外資企業だけでなく、地場企業に裨益するよう取り組むべきだとの提案があった。

(注)ジブチ商工会議所、パンアフリカン商工会議所が主催。

(山下純輝)

(ジブチ、アフリカ、エチオピア)

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