大統領選の決選投票でヨハニス氏が再選

(ルーマニア)

ブカレスト発

2019年12月05日

ルーマニア大統領選挙の決選投票が11月24日に行われ、中道右派の国民自由党(PNL)出身で現職のクラウス・ヨハニス氏が、社会民主党(PSD)のビオリカ・ダンチラ前首相に対し大差をつけ、再選を果たした。ヨハニス氏の2期目の任期満了は2024年までとなる。

11月28日に中央選挙局が発表した決選投票の最終結果によると、投票者数は1,003万1,762人で、投票率は53.86%となった。このうち、現職のヨハニス氏が650万9,135票(得票率66.09%)を獲得したのに対し、PSDのダンチラ氏は333万9,922票(得票率33.91%)にとどまった。ダンチラ氏の得票率は、共産主義崩壊後の大統領選では同党の過去最低得票率を記録したかたちとなった。今回の選挙結果を受け、11月26日にダンチラ氏はPSDの党首を辞任すると発表している。

また、ルーマニアは在外ルーマニア人が約357万人おり、候補者にとってその支持が重要なポイントの1つだったが、今回はヨハニス氏が87万8,933票、ダンチラ氏が5万6,072票とこちらも大差が付いた。なお、11月10日に実施された第1回の投票では、14人の候補者のうち、ヨハニス氏が37.82%、ダンチラ氏が22.26%で、続いて3位のダン・バルナ氏〔ルーマニア救出同盟+自由統一連帯党(USR+PLUS)〕が15.02%、4位のミルチャ・ディアコヌ候補〔自由民主主義同盟+プロ・ルーマニア党(ALDE+Pro Romania)〕が8.85%を獲得していた。

(ミンドル・ユニアナ)

(ルーマニア)

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